こんにちは!
いつもご覧いただきありがとうございます。
ゴルフフィジオトレーナーのケイです。
今回はゴルフにおいて重要な要素の一つであると言われている前傾について医学的視点からみていきましょう。
よくアドレスで前傾できてないよとか、猫背になってると周りの方から言われたことはありませんか?もし前傾に必要な体の構造を知らないで無理やり直そうとすると、腰痛だったり肉離れに繋がる可能性がありますよ!
自分は大丈夫!という方もそれは本当に正しい前傾ですか??今一度自分の前傾がどうなっているのかを確認してスコアアップやケガの予防を目指しましょう!
アドレスにて正しい前傾できてますか??
まずは正しいアドレスの前傾を確認してみましょう。
このように頭の後ろと背中(肩甲骨のあたり)、お尻が一直線上になっている必要があります。
・写真を撮って線を引いて確認してみよう
骨盤の前傾をチェックしてみよう
骨盤の前傾は自分で触ることでチェックできます。まずは骨盤の形から。
骨盤はこのように蝶々のような形をしており、左右に出っ張りがあります。
これを腸骨稜と呼び、この部分を自分で触ることで前傾しているかがわかるのです。
触り方としては・・・

こんな感じに腸骨稜を覆うように触れましたか?
触れたら手がどっちに傾いているかを確認すると前傾しているかがわかります。
まっすぐから後側であれば・・・後傾
もともと人の背骨はS字なので少し前傾しています。そのためまっすぐ立っている時の傾きと比べてみるとわかりやすいかと思います。
では前傾が少なかったあなた。原因は太ももの筋肉にあるかもしれませんよ??
骨盤が前傾しない理由は太もも裏にあった
意識して前傾しようと思えばできるという方は問題ないかもしれませんが、多くの方は前傾をしようとすると太ももの後ろが張ってくるのではないでしょうか?
それこそ前傾を邪魔する筋肉「ハムストリングス」なのです。
ハムストリングスは骨盤とひざを繋ぐ筋肉
ハムストリングスの構造をみてみましょう。
このように骨盤の後ろとひざ裏をつなぐのがハムストリングスです。
骨盤が前傾するということは骨盤の後ろとひざ裏が離れるのでハムストリングスが伸ばされます。
つまりハムストリングスが硬い方は前傾が制限されてしまうのです。
ハムストリングスが硬いと腰から前傾する
では、ハムストリングスにより骨盤の前傾が制限された方はどのようなアドレスを取るのでしょうか?
このように骨盤が後傾しているため、腰を曲げることで見かけ上の前傾を作ることになってしまいます。
冒頭で自分のアドレスをチェックしてもらいましたが、このようなアドレスになってませんでしたか?
これが腰痛の原因となり、スイングにおいても安定せず飛距離の出ない状態になる一つの原因になります。
ハムストリングスの硬さをチェックしょう
では実際にあなたのハムストリングスは硬いのでしょうか?体を動かして確認してみましょう!
簡単なハムストリングスのチェック方法を紹介
ハムストリングスを伸ばすには、ひざを伸ばした状態で骨盤を前傾(股関節を曲げる)していく必要があります。
アドレスのチェックの時と同じく、クラブを背中に当てます(長い棒ならなんでも可)。そのまま腰と背中が離れないように体を前傾させていきます。
一般的にアドレスで必要な前傾角度は25°前後と言われているので、そこまで前傾できるかをチェックします。
このときに太ももの裏が張る感じがしてこれ以上いけないと感じた方は、ハムストリングスが硬いと思われます。
実際やってみてあなたはどうでしたか??
自宅でハムストリングスを柔らかくしよう!ストレッチ2つを紹介
ではハムストリングスが硬かったあなた。ぜひストレッチをして綺麗な前傾のアドレスを作りましょう。
・椅子やソファが自宅にある場合のストレッチ
このようにベッドやソファから片足をおろします。伸ばしたい足を乗せてひざを軽く曲げます。
そのまま背中を伸ばしたまま、おへそと太ももを近づけるように倒していきます。太ももの裏に張る感じがあれば上手にできています。
・床で行うストレッチ
ベッドやソファで行えない場合は仰向けでも大丈夫です。
伸ばしたい足のかかとにタオルやベルトなどをかけます。
ひざを軽く曲げたまま、足を上に持ち上げていき、太ももの裏に張る感じがあればOKです。
持ち上げすぎて反対の足が浮かないように注意していください。
なぜハムストリングスのストレッチの時にひざを曲げるのか?
硬さチェックの時にハムストリングスが伸びる姿勢として、ひざが伸びている必要があると説明しました。
じゃあストレッチの時も伸ばした方がいいのではないかと思う方も多いと思います。
これが一般的なストレッチの間違ってる点であり、ひざをまっすぐ伸ばしたまま股関節を曲げていくとハムストリングスより先に坐骨神経が伸びてしまうのです。
よく坐骨神経痛などと耳にすると思いますが。腰からお尻、太ももの裏を通る神経であり、足全体のしびれや痛みの原因になりやすい神経です。
安全にストレッチを行うためにも、この坐骨神経にストレスをかけないようにひざを軽く曲げた状態でストレッチを行うことを私は強く勧めます。
まとめ
今回は正しい前傾姿勢について医学的に紹介してみました。
はたから見たら意外と正しくできていない方が多いと思います。また、病院で患者さんを診ていてもハムストリングスが硬い方が非常に多いです。
これを読んだらぜひ自分でハムストリングスのストレッチを行って、綺麗な前傾のアドレスを作っていきましょう!
何かわからないことがあれば気軽にメッセージ待ってます!
ここまでご覧になっていただき、ありがとうございました!