こんにちは!
いつもご覧いただきありがとうございます。
ゴルフフィジオトレーナーのケイです。
今回は「スクワットをゴルフに取り入れると飛距離が伸びるって聞いたけど、どうすればいいかわからない」
という方に向けて、ゴルフスイングのどのタイミングで取り入れるのが効果的なのかを解説します。
タイミングが間違っていると、地面反力を効率よく使えず逆に飛距離が落ちてしまうかもしれませんよ?
この記事ではゴルフスイングにおける、
・スクワットの正しいフォーム
・スクワットの正しいタイミング
ゴルフにおけるスクワットの役割は?
ゴルフスイングにおいてのスクワットの役割は何でしょう?
それは下半身の力をインパクトで伝えることです。
人間はいろんな動きができますが最も大きい力を出せるのがスクワットだと思います。
人間の筋肉は上半身よりも下半身の方が大きいです。
そのため腕の力よりも足の力の方が大きな筋力を発揮できるんです。
ただし効率よく力を伝達するには知っておくべきことがあります。
それは「地面反力」です。
地面反力をインパクトで使える
「地面反力」という言葉を知っていますか?
言葉通り地面から受ける反力のことです。
反力とは押し返される力のことです。
つまり地面を押すことで地面から押し返される力を指します。
例えばジャンプがそれにあたります。
足を曲げて地面を蹴ることで地面から反力(押し返される力)をもらい飛ぶことができます。
ゴルフスイングでも切り返しにおいてスクワットをすることでこの地面反力の力を使うことができます。
以前に詳しく地面反力を解説してますので読んでみてください。

正しいスクワットの姿勢は?
まず正しいスクワットの姿勢から確認していきましょう。
スクワットのみのフォームを確認しますが、ゴルフにおいても基本的な動きは同じです。
背筋はまっすぐになっているか?
まず一つ目は背筋がまっすぐになっていることです。
足を曲げようとするあまり猫背にならないように。
また反対に腰が反ってしまう方も多いです。
背中が曲がったり反ったりしているとお腹に力が入らなく効率的に足の力を発揮できません。
お腹は常に引っ込めた力を入れた状態でスクワットをします。
この力の入れ方はドローインと言います。
ゴルフでは必須の動きなので是非練習してください。

股関節は曲がっているか?
二つ目は股関節がしっかり曲がっていることです。
スクワットの強い力はひざと股関節で生み出されます。
膝が曲がっているが股関節が曲がっていない方が多いです。
ダメな例を見ながら姿勢を確認していきましょう。
純粋に股関節が曲がっていないとひざだけが前に出てきます。
また猫背の状態でスクワットすると一見曲がっているように見えますが、実は股関節は曲がっていません。
このような姿勢では効率よく力を発揮できません。
またバランスも悪くなり安定しなくなります。
切り返しにおけるスクワットのタイミング
ではゴルフスイングにおいてどのタイミングでスクワットをするのが良いのでしょうか?
効率よく力を伝達するためには、曲げるタイミングと伸ばすタイミングが重要になってきます。
切り返しで沈み込み、インパクト以降で伸び上がるのが最も効率が良いと思います。
切り返しの同時に沈み込む
沈み込みは力をためる役割です。
スクワットで一番力が発揮されるのは伸びている間です。
そのためインパクト以降に伸びることを考えると、沈み込むのはその前の切り返しの時であるべきです。
「どうせ伸びるなら最初から沈んでいればいいんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。
しかしスクワットを最大限使うには、反動を使う必要があります。
高くジャンプしようと思ったら勢いよくしゃがんでから飛びますよね?
空気椅子の状態から飛ぼうと思っても高く飛べません。
これは伸張短縮サイクル(SSC)というメカニズムが関係しています。
この動きをうまく使うことによって筋力が強くなくても強い力を発揮することはできるんです。

つまり切り返しでクラブが下り始めるのと一緒に身体も沈み込みます。
インパクトより後で伸びる
スイングで一番強い力を出したいのはインパクトの瞬間です。
そのためインパクトにスクワットの伸びるタイミングを合わせる必要があります。
しかしここで注意点があります 。
それは伸びきるのはインパクトの後ということです。
スクワットの地面反力のピークは伸びている間です。
つまり伸びきってしまうと力は弱くなってしまいます。
そのため切り返しで沈み込んだ後、地面を蹴って伸びながらインパクトを通過していくというイメージです。
ここまでわかったでしょうか?
体の仕組みと運動学を考えると、このタイミングと動き方が最も効率よく地面反力を使えるスクワットになると思います。
では実際にスクワットをスイングに取り入れている方もいると思いますので、悪い例を見ていきましょう。
悪いスクワットのタイミング
スクワットの悪いタイミングを沈み込みと伸び上がりにわけて紹介しますが、両方とも「早い」と力の伝達がうまく出来ません。
それぞれの悪い例をみていきましょう!
トップで沈み込んでしまう
一つ目の悪い例はトップスイングですでに沈んでしまっているパターンです。
これではダウンスイングでクラブが降りるのと同時に伸び上がってしまいます。
そうすると、インパクトより前にスクワットを終えてしまいます。
これはパワーロスやトップする原因になってしまうので注意が必要です。
先ほども紹介したように、筋肉は反動をつけるとより強い力を発揮できるという仕組みがあります。
これをSSCと呼びましたね!
これをスクワットでも最大限に活用するためには、地面反力のピークであるインパクトの直前に沈み込む必要があります。
そのためトップで沈み込んでしまってはタイミングが早すぎるのです。
インパクト前に伸びきっている
二つ目はインパクトの前に伸びきっているパターンです。
これは非常に多いパターンです。
要はボールを打つ前にジャンプが終了してしまっているということです。
先ほども説明したように地面反力のピークは伸び上がっている時に生じます。
そのため、伸びきってからでは力はうまく伝わらないのです。
インパクトの瞬間にひざが伸びきって、つま先も離れそうになっていてはタイミングが早いということです。
伸びきるのが早い方は、一つ目の沈み込みも早い人が多いです。
ここまでが悪いスクワットのタイミングの例です。
いかがだったでしょうか?
今回スクワットのタイミングについて解説してきましたが、スクワットがスイングに効率よく使えているかは自分では判断できません。
なぜなら、自分の感覚ではスイングは早すぎてわからないからです。
そのため客観的にスイングを分析するのにスマホなどで撮影することをオススメします。

まとめ
この記事ではスクワットを取り入れたいけど、やり方がわからない!
という方に向けて解説をしてきました。
ポイントとしては、
・インパクト以降で伸び上がる
何かわからないことがあれば気軽にメッセージ待ってます!
ここまでご覧になっていただき、ありがとうございました!