突然ですが、アドレスからトップに持ってくる時に身体のどこが回転していると思いますか?
結論から言ってしまうと、股関節と胸椎です!
この2つが動かないと腰や肩を痛める原因になってしまいますよ!
こんにちは!
いつもご覧いただきありがとうございます。
ゴルフフィジオトレーナーのケイです。
今回は胸椎とはなんぞや?という方も多いと思うので解説をしていきます。
また、胸椎の硬さのチェック方法もご紹介します。
深いトップを作るには必要な関節なので、今すぐチェックしてみましょう!
背骨はそれぞれ得意な動きが違う
まず胸椎とは背骨の胸の部分にある骨です。
背骨全体は脊椎と呼ばれ、場所によって呼び方が変わってきます。
首の部分を頸椎と呼び、腰の部分を腰椎と言います。
そして胸の部分が胸椎と呼ばれています。
一般的に骨の数は上から順に頸椎が7個、胸椎が12個で腰椎が5個あります。
合計24個の骨が積み重なって背骨を構成しているのですが、実はそれぞれ形が違うので得意な動きが変わってきます。
まず胸椎の動きの特徴からみていきましょう。
胸椎は回旋が得意で全体で30°くらい回る
胸椎は特に回旋(左右に回る動き)が動きやすい関節です。
一つ一つの骨は2〜4°くらい動くと言われているので、全体で約30°くらい動きます。
細かく言えば、上側の胸椎の方が動きやすく下側の方が動きにくいと言われています。
ちなみに股関節は45°回旋することができるので、この2つがしっかり回旋することで90°まで回った深いトップが作れるのです。
ちなみに肋骨(あばら骨)はみなさんご存知かと思います。
肋骨も12本あり、実は肋骨は全て胸椎についているのです。
これが実は胸椎が硬くなりやすい原因の一つでもあるんですね。
後ほど詳しく解説します。
腰椎は曲げ伸ばしに関与
腰椎は曲げ伸ばしが動きやすい関節です。
ここで言う曲げ伸ばしとは、屈曲(お辞儀の動き)と伸展(背中を反らす動き)を指します。
アドレスで腰が反ったり、丸まっている方はこの腰椎が固定できていないことが多いですね。
そのためゴルフに必要な回旋するという動きにはあまり強くありません。
つまりあまり腰をひねろうとしてスイングすると腰椎に負担がかかってしまいます。
胸椎が動かないと腰に負担がかかり腰痛の原因に
ではなぜ胸椎の回旋の動きが重要なのかと言うと、先ほど説明したように腰椎は回線の動きに弱いです。
トップを作るまでに股関節で45°もあったとしても、胸椎が硬ければ残りの角度を腰椎で作るしかありません。
つまり胸椎が硬いとそれをかばって回旋角度を補うために腰椎が回旋してしまうのです。
特に男性は胸椎が硬く、さらに中高年の方は注意が必要です。
先ほども説明しましたが胸椎には肋骨がついているため、肋骨の動きが悪い方も胸椎が硬くなりやすいです。
頸椎や腰椎は背骨自体が動くだけで良いのですが、胸椎は肋骨も一緒に動いてくる必要があります。
特にタバコを吸う方などは肋骨の動きが悪くなりやすいので、喫煙家のゴルファーは注意が必要です。
胸椎の動きをチェックする簡単な方法
ではあなたの胸椎はゴルフに必要な柔軟性があるのかをチェックしてみましょう。
まず椅子に座ります。
この時に足をできるだけ開いておいてください。
この状態で胸の前で手を組みます。
ベットやソファーなどに座る場合は股の間に角がくるようにしてまたいでもオッケーです。
こうすることで骨盤が固定されお腹に力が入るので腰椎が動きづらくなります。
そのまま頭と肩を一緒にまわして行きます。
どこまで回りましたか?
胸椎が固い方はあまり回らないと思います。
明確にこれぐらいまで行くと十分という基準はありませんが、 大体開いたつま先の方向に胸が向けば十分ではないでしょうか。
この時無理に回そうとして腰が回ってはいけません。
これをなくすためにおへそは必ず正面を向いた状態をキープしてください。
顔と胸だけを回旋して回していきます。
また背筋はまっすぐの状態で回ってください。
左右に傾いたり猫背になってしまったりしてはいけません。
右と左で回りやすい方向はありましたか?
普段から左右非対称のスポーツをしている方は左右差が出やすいです。
右打ちのゴルファーにとっては右回旋が重要になってきますが、両方ともしっかり回旋できるのが理想です。
チェックしてみて固かった人も心配する必要はありません!
胸椎は自分でストレッチすることで動きやすくすることができます。
胸椎は硬いと肩や腰を痛める原因になりますので、ストレッチをして柔らかくしていきましょう。
ストレッチは次の記事で紹介していきます!
